2.巻頭言+目次

震災がれきと産業副産物のアロケーション最適化コンソーシアム
~ 未利用資源有効利用の産学連携拠点の形成 ~
(略称:がれき処理コンソーシアム)

技術情報集 について

謹啓 今般の東日本大震災で被災された皆様におかれましては,謹んでお見舞い申し上げます.また,被災された自治体の皆様におかれましても,復旧・復興のため,日々,鋭意ご尽力されていると拝察いたします.
さて,震災がれきと産業副産物のアロケーション最適化コンソーシアム(略称:がれき処理コンソーシアム)は,東日本大震災で発生した夥しい量の震災廃棄物(がれき)を資材化し,有効活用するために必要と思われる技術を,被災地の復旧・復興に役立てて頂くために,産学の連携により2012年6月15日に発足いたしました.
本コンソーシアムでは,東日本大震災で発生した膨大な量の震災がれきのうち,特に現地での利用が望まれる①コンクリートがれき,②津波堆積土砂,③がれき焼却灰および④ふるい下残渣,を対象として,これらの有効利用技術に関する技術開発を行い,技術的な側面から被災地の復興に資する情報を整理することを目的としております.また,ここで開発・事業化された諸技術は,震災復興に役立てるだけでなく,震災の発生以前から東北地方が定常的な課題となっていた建設廃棄物,スラグ,石炭灰,紙パルプ焼却灰,下水汚泥,都市ゴミ焼却灰などの有効利用に対し,これらを未利用資源ととらえ,本コンソーシアムで培った技術を応用し,東北地方における資源循環型社会の構築の拠点形成の足掛かりとすることを目指しております.
マスコミ等で報じられている通り,現在,被災地の復旧・復興にあっては,骨材やコンクリートなどが不足していることが深刻化しております.その一方で,がれきの処理自体は全力で進められておりますが,これらを資材化して有効活用する道筋については,未だに明確には構築できていない状況にあるかと存じます.
このような状況下において,被災自治体の皆様に,資材化されたがれきをうまく使いこなすための様々な技術をご提示させて頂き,多少なりとも復旧・復興のご支援になれば,との思いから,本技術情報集を取りまとめた次第です.
本技術情報集には,参画企業各社の有する技術情報のほか,コンソーシアムのこれまでの活動概要や,発災後に新たに開発された様々ながれきの活用技術についての情報が掲載されております.つきましては,是非ともご一読いただき,ご要望に合致する技術等がございましたら,コンソーシアム事務局もしくは情報集に記載されている各企業へ直接ご連絡いただければ幸甚です.
末筆ながら,コンソーシアムのメンバー一同,一日も早い被災地の復旧・復興を心より祈念しております.

謹白

2013年6月
がれき処理コンソーシアム・代表
東北大学大学院工学研究科・教授
久田真

震災がれきと産業副産物のアロケーション最適化コンソーシアム
~ 未利用資源有効利用の産学連携拠点の形成~

技術情報集

目次

第1編コンソーシアムの概要
概要説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.主旨,2.活動目標, 3.活動期間,4.実施体制
組織・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これまでの活動状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.会議等の開催状況,2.復旧・復興への支援状況,3.マスコミ関係の報道状況
第2編これまで行ってきたコンソーシアムからの提言
コンソーシアムからの質問・ご提案事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.第1回全体会議,2.第2回全体会議, 3.第3回全体会議
第3編会員各社が保有する技術情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
第4編発災後に新たに開発された技術情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 195
第5編提供して頂いたがれきサンプルで得られた新規情報・・・・・・・・・・・・・・ 243
参画企業一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 273

活動報告